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ラムザ・ベオルブ(ルグリア) 見習い戦士。 古くから続く武門の棟梁として名高く、 四大騎士団最強と言われる北天騎士団の将軍を代々輩出してきた名門ベオルブ家の末弟。 オルランドゥ伯やシモン博士からは若い頃の父・バルバネスに似ていると評される。 バルバネスの妾であった母親は平民の出(ルグリア家)であり、家を出て傭兵となる前は優秀な兄達と生まれの違う自分に違和感や劣等感を抱いていたようである。 自分のためではなく他人のために戦うことを“正義”と信じ、 いかなる理由や目的があろうと他人を犠牲にすることを憎む。 ゲームのシステム上99歳になろうとも永遠の童顔。 よくネタで萌え化してるが、原作の鉄巨人起動イベントのラムザの可愛さは異常。 【人称】 一人称→僕 二人称基本→あなた、きみ、ooさん 【関連人物への呼称】 アグリアス→「アグリアスさん」 アルガス→「アルガス」 ガフガリオン→「ガフガリオン」 アルマ→「アルマ」、「お前」 【参戦時期】 原作終了時からの参加 【能力】 原作終了時ならほぼ全てのジョブに精通していても問題ない。 ジョブチェンジやアビリティセットにより多彩な戦い・話術・展開に期待。 能力は確実に水準以上。 ただ、最大の能力は教会に異端者の烙印を押され世界を敵に回しながらも、 敵味方問わず様々な人物を信用させ、あるいは引き寄せてしまう天性の才にこそある。 このカリスマ性こそが「兄達と違い、最も父に似る」と称される最大の理由である。 【支給品】 フォイアルディア@サモンナイト3(鞘つき) プリニースーツ@魔界戦記ディスガイア 【名(迷)台詞】 「ムスタディオをやっつけろ♥ 」 「我が名はラムザ、ラムザ・ベオルブだ! 神殿騎士ヴォルマルフに拉致された我が妹、アルマ・ベオルブの身柄の返還を要求するッ!!」 「僕はベオルブの人間だ! だからこそ兄さんたちには従えない! ベオルブの名は私利私欲のために使うものではない! 天が定める“正義”のために使うべき力! 五十年戦争のとき、父上は鴎国の侵略から民を守るために戦い、そして死んでいった…。 腐敗した王家の…、いや、貴族全体の利権を守るためだけにベオルブ家は戦ってはならないのだ!」 「自分の力で勝ち取らない“自由”に何の意味がある? 人間は“誇り”を失った瞬間から“自由”ではなくなるんだ! おまえのように“誇り”を失い貴族の顔色を窺った瞬間からすでに、“自由”を放棄していたんだ! この世に“平等”なんてあるものか! “平等”は与えられるものじゃない! 自分で勝ち取る“権利”なんだ!! ルカヴィの力を借りて手にした“自由”なんてニセモノだ! おまえは“裸の王様”なのさ!!」 以下、ネタバレを含む +開示する ラムザ・ベオルブ(ルグリア)の本ロワにおける動向 初登場話 000 オープニング 登場話数 008話 スタンス 対主催 現在状況 105 Insincerity時点 000 何もない空間の中で、ヴォルマルフから「ゲーム」について聞かされる。 015 G-3の洞窟前でラハールと遭遇。ヴォルマルフ達もまたルールに縛られている事に気付く。 034 055 064 077 090 105 【キャラとの関係(最新話時点)】 キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 ラハール 仲間 ラハールさん 言う事を聞いてくれない 015 魔王と見習い リュナン 警戒 リュナンさん 暴走状態を警戒 055 俺様全開! マグナ 心配 マグナさん ホームズに身を任せる 077 Limitation タルタロス 警戒 アルフォンス 長兄に似た雰囲気を感じる 077 Limitation ホームズ 仲間 ホームズさん サナキを任される 090 思いは儚く露と消え サナキ 仲間 サナキさん ホームズに身柄を預けられる 090 思いは儚く露と消え アルガス 警戒 アルガス ルカヴィ化した記憶がない事に疑念 090 思いは儚く露と消え 【ブレイブストーリー】 魔王と見習いで初登場。 あたかも手慣れた魔獣使いのごとく、暴走気味の魔王ラハールを 理詰めで、時にはは感性に訴えて見事調教している。 道中、様々な人物に出会う中で主催に関する情報を持つマグナ、 危険な雰囲気を持つ黒騎士タルタロスの二人組と遭遇。 彼らとの情報交換やキュラーによる臨時放送の中で、 主催側であるヴォルマルフと源罪のディエルゴの 関係があまり良好ではないことに気付き始める。 現在の所主催に関する情報を一番多く持ち得る、対主催中心人物の中の一人。 【最終状態】 【E-2/城内の地下武器庫/1日目・夜(臨時放送後、夜中前)】 【ラムザ@FFT】 [状態]: 健康、後頭部にたんこぶ(腫れはほとんど引いてます)、 アルガスへの嫌悪(中度)、人殺しに対する葛藤 [装備]: プリニースーツ@ディスガイア [道具]: 支給品一式(食料1.5食分消費)、ゾディアックストーン・サーペンタリウス@FFT、 サモナイト石詰め合わせセット@サモンナイト3 [思考]1:ヴォルマルフ、ディエルゴの打倒 2:アルフォンス(タルタロス)よりも早くネスティと接触 3:白い帽子の女性(アティ)と接触しディエルゴについての情報を得る 4:ゲームに乗った相手に容赦はしない 5:ラハールの暴走を(今度こそ)抑える 6:アルガス、あいつをどうするべきか…。それにサナキさんも心配だな [備考]:現在プリニースーツを身に付けているため外見からではラムザだとわかりません。 ジョブはシーフ、アビリティには現在、話術・格闘・潜伏をセットしています。 ジョブチェンジやアビリティの付け替えは十分ほど集中しなければなりません 自分の魔法に関することに空白のようなものを感じている。(主に白魔術) 一部の参加者が過去から参加している可能性がある事を疑っています。 その為、一時的にルカヴィ化した事のあるアルマに対して一抹の不安を感じています。 ラムザもまた過去を思い出すことにより、アルガスへの嫌悪感が増幅されていますが、 元々抱いていた感情がアルガスより小さったせいか、増幅効果は比較的微弱です。 地下の施錠された部屋の存在から、主催側の内通者の可能性を疑いました。 また、マグナとの情報交換での違和感や、臨時放送の主がヴォルマルフでない事から、 ヴォルマルフとディエルゴの関係が上手くいっていないのではと推測しています。
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ファイルファンタジーディシディア 攻略 ウォーリア・オブ・ライト 習得できるアビリティ 地上ブレイブ攻撃 LV 名前 効果 1 デイフラッシュ 激突 1 あかいきば 無し 5 ソードスラスト 激突 33 あおいきば 無し 37 しろいきば 激突 42 ライズアップ 激突&ルーンセイバー(地上) 空中ブレイブ攻撃 1 クロスオーバー 激突&ルーンセイバー(空中) 13 コートバックラー 激突&エンドオールA 16 バウンスバックラー 激突&エンドオールB HP技地上 1 シャイニングウェーブ 激突 1 シールドオブライト 激突 HP空中 1 シールドオブライト(空中) 激突 23 レディアントソード 激突 ガーランド 地上ブレイブ攻撃 1 ラウンドエッジ 激突 10 ランスバレット 激突 13 デスクロウ 激突 28 ハイブリンガー 激突 ブレイブ攻撃(空中) 1 ツインソード 激突 1 チェーンバンプ 激突 5 バルディッシュ 激突 23 ツイストドリル 激突 HP技地上 1 じしん 激突 19 ほのお 激突 46 つなみ 激突 空中HP技 1 ほのお 激突 37 たつまき 激突 フリオニール 1 シーズナイフ 激突&ダブルティフィートB 1 リードアックス 激突&ダブルティフィートC 5 ブラッシュランス ダブルティフィートA 13 ソードブロウ 無し 空中HP技 1 ブリザド 無し 23 ファイア 無し 28 サンダー 無し 33 ソードブロウ 激突 HP技地上
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《名前》ラムザ 《年齢》26歳 《身長》5cm 《誕生日》09/21 《イメージカラー》水色、白色 《他の呼び名》ラムザさん、ラムゾリアン、ラムゾー、ゾリアヌス、暗黒神、king of kasu、愚かなる豚、ガラス職人、ラムザ・サン、ザサン、ザーラム、ザーさん、メシアラムザ 《テーマ曲》残照フェイクエンド 情報 ゲームではニート、リアルでは社畜。その名も暗黒神ラムザ。 マイクラでは髪は黒っぽい茶。タキシードを着ている。 GTA5では白い服に金と茶っぽい髪。 公式のイラストでは黒髪でタキシード。 二次創作のイラストでは黒だったり白だったり水色だったりする。 Noelの名目上でのリーダー。実際のリーダー的な役割はあるにあがしていることが多い。 ほかのメンバーから「さん」づけされて呼ばれている。 ゲームが下手という訳ではなくマイクラ以外のゲームでは活躍していることが多い。特にFPSでは高い能力を誇る、やる時はやる男。 時にはリーダーらしくかっこいい所も。 無茶ぶりやいじられなどをよくされる。例としては車に轢かれたり、 高いところから叩き落とされたり… 挙句の果てにはマイクラのバグで殺されたりと… やや不幸体質なのかもしれない。 また、寝落ち率の高さが問題。魔女の館、魔女の館2は ラムザさんが寝落ちした後にやるという動画シリーズだった。 アスタルテや空島生活などでも度々寝落ちしている。 ただ、Noelの撮影が遅すぎるというのもあるのだが…(6時には寝たいそうだ) 演技がある意味うまい。 チャンネル開設初期に投稿された「GTA5オンライン海外ドラマ編Part2」では、 Noelファンなら必見の迷台詞も残している。「みんな逃げ…」 脱獄編では洞察力の高さが光り、新しい通路を発見したりしている。 新章の脱獄ではラムザの機転により、あるにあとタップが助かっている。 五章でのパズルを解いたりと頭も良い。超絶イケメン。 ラムザの名前の由来はファイナルファンタジーに登場する主人公、ラムザ・ベオルブから 暗黒神と呼ばれている。 あるにあが高校時代の友人にラムザさんとは何かと聞かれ、暗黒神と答えたことがきっかけらしい。 愚かなる豚(等々豚関連の呼び名、いじり)は 変態パン職人と行く世界救出の旅-Part4-【アスタルテ】の実況動画 においてのラムザいじりの中で付いた呼び名であり、 決してラムザ自身がふくよかな体形をしていることから付いた呼び名ではない。 彼が、「でゅふでゅふ」言っていることが明るみになったのは、 芸術家チップスターの水中移住計画!!その10から。 その後、生配信などででゅふでゅふネタが使われるようになった。 ちなみに他称シスコンで他称ニート。 最近ハムスターを飼い始めたらしい。名はねずこ。 3/28に行われた卒業式ライブでは一人だけスカート姿で登場。 これはあるにあの「最後だけど笑いのある配信にしたい」「一人だけミニスカートという小ネタをやりたい」という要望に二つ返事でOKしたためであり、その姿とは裏腹に「みんなを笑顔にしたい」という男気が溢れている。 (※個人的な趣味によるものではない) 刑務所から逃げ出す物語~第三章~では途中から、隔離されてしまう。一人だけ他の三人に比べ罪が重かったということだが、なぜだったのか?答えは第三章0日目で。 みん逃げ動画 みん逃げ動画その2
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DISSIDIA FINAL FANTASY UNIVERSAL TUNING(ディシディア ファイナルファンタジー ユニバーサルチューニング)の攻略 DISSIDIA FINAL FANTASY UNIVERSAL TUNING(ディシディア ファイナルファンタジー ユニバーサルチューニング)の攻略ゲーム 攻略本・サウンドトラックなど 攻略サイト その他 ゲーム パッケージ メーカー公式HP 価格 発売日 備考 スクウェア・エニックス 公式HP PSP ¥ 5,040 2009年11月1日 攻略本・サウンドトラックなど 表紙 タイトル 出版 価格 発売日 備考 攻略サイト サイト名をクリックで攻略サイトへ移動します。 サイト名 感想 その他 ディシディア ファイナルファンタジー ユニバーサルチューニング」 について 北米と欧州で発売を予定している「ディシディアファイナルファンタジー」では、国内で発売されたオリジナル版に数多くの新規要素、変更要素を追加しています。日本のファンの皆様にもこのチューンナップバージョンをお楽しみいただくために、「ディシディア ファイナルファンタジー ユニバーサルチューニング」として発売することが決定いたしました。 100か所以上に及ぶキャラクター性能の調整 タイムアタック要素をもつ「アーケードモード」の追加 オリジナル版のセーブデータ引き継ぎ 英語ボイスで描かれる物語(日本語字幕) ※一部日本語ボイス対応予定 戻る
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FFTのラムザの仕様を妄想しましょう。
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ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー part71-345~346 345 名前:ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー[sage] 投稿日:2017/12/31(日) 15 19 02.47 ID yr5plDG80 [1/3] 二柱の神コスモスとカオスの闘いが続く世界。 コスモスの戦士カインはこの闘いが決着がつく度にリセットされループしてる事、 その際闘いで倒れた戦士は記憶を失い復活するが、あまりにもダメージ受けていた場合復活出来ず消滅する事を知る。 今回の闘いではコスモスはループ打破の為に自分の力を分け与えていたが、 カオス側の新戦力イミテーションの物量により敗北は確定的だった。 カインは仲間達を自分の手で倒しリセットを速めようとするが、 仲間の一人ライトニングはWOLからその事を聞くが、 イミテーションの数が減らなければリセットしても意味がない。 と残っていた仲間ラグナ、ユウナ、ヴァンと共にイミテーションの発生源に向かった。 途中でカイン、ティファと合流し激戦の末に発生源を破壊するも力尽き倒れる6人。 同じ頃単身でコスモスを守っていたWOLも限界を迎え敗れる、 コスモス側の敗北が決定しリセットが始りWOLの目の前で消滅する6人。 闘いの記憶を消され復活するコスモス側の戦士達、そして13回目の闘い(ディシディアファイナルファンタジー)が始まる。 346 名前:ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー[sage] 投稿日:2017/12/31(日) 15 44 51.90 ID yr5plDG80 [2/3] 闘いの始まり 異世界の物質がヒトの様な形になり自我を持った、研究者シドとその妻はその子ども(カオス)を引き取り育てていた。 しかしカオスは力に目を付けた軍に拉致される。 シド夫婦は施設に乗り込みカオスと軍に造られた世話役アンドロイド(コスモス)連れ出すが、 妻が撃たれ「母」を撃たれたカオスの力が暴走、シド、カオス、コスモスは異世界へ飛ばされる 。 その時肉体を失い精神だけの存在となったシドは復讐心に取り付かれ、 カオスとコスモスの記憶を消し闘わせる事でカオスの力を増大させ元の世界(FF1)を滅ぼそうとする。 そして監視役としてガーランドを召喚、永い闘いがはじまった。 それからしばらく後、シドの良心といえる部分が分離、それをコスモスの戦士プリッシュが拾いコスモスの所に連れていった。 その青年が後のWOLである。
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ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー part71-345~346 345 名前:ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー[sage] 投稿日:2017/12/31(日) 15 19 02.47 ID yr5plDG80 [1/3] 二柱の神コスモスとカオスの闘いが続く世界。 コスモスの戦士カインはこの闘いが決着がつく度にリセットされループしてる事、 その際闘いで倒れた戦士は記憶を失い復活するが、あまりにもダメージ受けていた場合復活出来ず消滅する事を知る。 今回の闘いではコスモスはループ打破の為に自分の力を分け与えていたが、 カオス側の新戦力イミテーションの物量により敗北は確定的だった。 カインは仲間達を自分の手で倒しリセットを速めようとするが、 仲間の一人ライトニングはWOLからその事を聞くが、 イミテーションの数が減らなければリセットしても意味がない。 と残っていた仲間ラグナ、ユウナ、ヴァンと共にイミテーションの発生源に向かった。 途中でカイン、ティファと合流し激戦の末に発生源を破壊するも力尽き倒れる6人。 同じ頃単身でコスモスを守っていたWOLも限界を迎え敗れる、 コスモス側の敗北が決定しリセットが始りWOLの目の前で消滅する6人。 闘いの記憶を消され復活するコスモス側の戦士達、そして13回目の闘い(ディシディアファイナルファンタジー)が始まる。 346 名前:ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー[sage] 投稿日:2017/12/31(日) 15 44 51.90 ID yr5plDG80 [2/3] 闘いの始まり 異世界の物質がヒトの様な形になり自我を持った、研究者シドとその妻はその子ども(カオス)を引き取り育てていた。 しかしカオスは力に目を付けた軍に拉致される。 シド夫婦は施設に乗り込みカオスと軍に造られた世話役アンドロイド(コスモス)連れ出すが、 妻が撃たれ「母」を撃たれたカオスの力が暴走、シド、カオス、コスモスは異世界へ飛ばされる 。 その時肉体を失い精神だけの存在となったシドは復讐心に取り付かれ、 カオスとコスモスの記憶を消し闘わせる事でカオスの力を増大させ元の世界(FF1)を滅ぼそうとする。 そして監視役としてガーランドを召喚、永い闘いがはじまった。 それからしばらく後、シドの良心といえる部分が分離、それをコスモスの戦士プリッシュが拾いコスモスの所に連れていった。 その青年が後のWOLである。
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ラムザ・べオルブ(Ramza=Beoulve) 年齢:16歳(Chapter1開始時) 職業:見習い戦士 誕生日:プレイヤーが自由に変更可能 ※公式設定の誕生日は確定しておらず、1月1日、3月6日、3月16日、3月21日、12月31日と様々な設定がある。プレイヤーの設定次第では妹のアルマよりも年下になってしまう事もある。 「…僕はもう騎士団の一員じゃない。あなたと同じ傭兵の一人だ。」 スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたSRPG『ファイナルファンタジータクティクス』の主人公。 イヴァリースを代表する騎士の名門貴族ベオルブ家の三男である。 父のバルバネスは天騎士と呼ばれた英雄で、雷神シドと並び称されたという。 兄妹の中ではもっとも若いころのバルバネスに似ているとの事。 本編には声はないが、『LORD of VERMILION III』では 立花慎之介 氏が担当。 そして、2016年2月4日よりアーケード版『ディシディア ファイナルファンタジー』(DFF)に追加参戦。 これにより、 シリーズナンバリングタイトル以外からは初めての『DFF』参戦キャラとなった。 今回は野村哲也氏によってデザインされており、原作とは違い鼻が付いてて若干違和感のあるものになっているが、 野村氏も悩んだ末にこのデザインにしたとの事。 彼の物語は歴史の闇に消え、正史上では異端者として蔑まれており、 ゲーム冒頭で記された『デュライ白書』に書かれた彼の真実の姿を解き明かす事から、この物語は始まる。 シナリオ概要 ガリランドの士官候補生だった彼は、骸旅団殲滅作戦に参加するものの、 親友であるディリータが味方の貴族に妹を殺され(しかも命令したのはラムザの兄)、悲しみと怒りに暮れる姿を見て自暴自棄気味に戦場から離脱。 母方の姓であるルグリアを名乗り、傭兵ガフガリオンの下で傭兵としての生活を始めた。 それから1年、護衛の任務中オヴェリア王女誘拐事件に巻き込まれ、その実行犯がディリータであった事をきっかけに動乱に巻き込まれていく。 ガフガリオンの対峙や、アグリアスやムスタディオといった仲間を得ていったラムザは、次第に 聖石『ゾディアックストーン』と、その裏に潜む魔の生物「ルカヴィ」との戦いへと身を投じていく事になる。 性格は気持ちがいいほどの正義漢。平民のディリータと親友であった事もあり、貴族の出身にしては偏見を持たずひねた部分も無い (あまり触れられていないがラムザの母親も平民なのでその意味でも偏見が少なかったものと思われる)。 作中ではそうした面を「世間知らず」と揶揄される事も多いが、誰かを貶めるような陰謀・策略を決して見逃す事も受け入れる事もできず、 そうした側面から、家族をも含めた周囲の人間に裏切られ続けてなお、常に己の中の正義に従って戦い続けた。 作中でもそういった面が父親のバルバネスそっくりと度々言われている。 獅子戦争という時代の中で、多くのものが何かを得るために道を誤ってゆく中、自身の道や自分の大切な人のため、 何ものにも囚われず戦う彼の姿は異端なのかもしれない。 しかし、その姿がムスタディオやアグリアス、剣聖シドルファス、メリアドール、別作品から出張してきた某ツンツン頭など 多くの人々を惹き付けたのもまた事実であり、彼もまた英雄である事に間違いは無い。 中盤のサブイベントでムスタディオをうっかり殺しかけた事があるけど*1 なお、酒が飲めないらしく酒場ではミルクを注文している (単にこの場面でラムザが未成年である可能性があるためとも受け取れる。まぁ、時代背景的には未成年で酒飲んでも問題ないだろうが)。 主人公だがこれといって浮いた話は無く、せいぜい物語終盤で妹のアルマの名前を連呼するぐらいである。 お蔭で完全にシスコン扱い。しかもこのゲーム、妹の事になると頭に血が上る兄が多い ちなみに名門貴族の三男という歴代FF主人公の中でもトップクラスに恵まれた生まれながら、一介の傭兵→異端者(しかも約400年間汚名を背負ったまま)と、 最終的にはFF主人公の中で最も立場が落ちぶれた人物だったりする。 物語終了後は混乱を避けるために祖国であるイヴァリースを離れ、5年後に仲間達と共にオルダリーア国内の独立運動に参加 (介入しようとしているディリータと一戦交える可能性が示唆されている)。 その後は世界中を旅しながら孤児を保護しつつ村を作っているとの事。 地味に一作品中にジョブチェンジに関係なく2回も衣替えを行ったお洒落さんだったりもする。 チャプター1では本項目冒頭の画像の衣装、チャプター2~3では束ねていた後ろ髪を切って黒い(ゲーム中では紫色)甲冑を身に纏っており、 チャプター4で青と黒をベースにした甲冑を身に纏った姿になる。 …が、間で1年空いている上にプロローグで既に出てきているチャプター2での衣替えはともかく、 チャプター4では何の前触れもなく突然衣替えするため驚いたプレイヤーも多い。 しかも公式イラストがまともに公開されているのがチャプター2の黒甲冑までである。 (実際には一部で公開されていたようだが、それ以前の衣装に比べると極めて知名度が低い) これが祟ってか、PSP版では「チャプター4なのに新規ムービー内でのみ以前の衣装に戻るラムザ」なんてものが出てきたりしている。 ちなみにゲーム中では、衣装が変わる度に装備可能武器・防具や専用アビリティが増える仕様となっている。 原作について ファイナルファンタジーシリーズの外伝として、初となるSRPG。開発はオウガシリーズのスタッフによる。 戦場は高低差のある立体的な3DCGで描かれ、一般的なSRPGのように敵味方交互にターンを回すのではなく、 各キャラのspeedによりそれぞれの行動順が決定される。また、魔法詠唱や一部の行動にもチャージ時間を要する。 世界観は同スタッフによる『FF12』と共通した「イヴァリース」という世界が舞台になっている。 各ユニットの行動順や高低差を考えながら戦っていく奥深い戦闘やジョブチェンジによる幅広いカスタマイズ、 そしてオウガ譲りの『FF』とは思えないほど血生臭くシリアスなストーリーに魅せられたプレイヤーも多く、今なお根強い人気を誇るゲームである。 ゲーム始めたてで見るであろうダーラボン先生のチュートリアルは本当に眠くなることに定評がある。 ゲーム上の性能 主人公の特権故か、初期ジョブ「見習い戦士」の性能が専用のものとなっており、 従来の見習い戦士が装備できない武器防具や、アビリティを覚える事ができ、ステータス補正値も高い。 1章の時点でも少し違うが、2章、4章開始時(ラムザの外見上の装備変更時)に装備とアビリティの幅が広がるのも特徴。 とりわけ、固有アビリティの「はげます」と「さけぶ」はそれぞれbrave上昇効果があり、 後者は更に自分の物理AT、魔法AT、スピードまで上昇させる事ができる。 他にも味方のスピードを上げる「エール」が、スピードが低くなるジョブの育成に有用。 本作ではbraveが5未満になると戦いの日常に心折れ、Faithが95を超えると神への信仰心から戦いをやめてしまう。 つまり、PTから離脱してしまうのだが、ラムザは主人公だけあって絶対に離脱しない。 braveは低ければ低いほど、アイテム発見移動でアイテムを見付ける確率が高くなるというメリットがあるため、 レアアイテムの発見等にbraveの低いキャラは欠かせない。 Faithは高ければ高いほど魔法の威力・成功率が上がるという利点(敵からの魔法の威力も上がるが)があるので、 PT離脱というデメリットの心配が無いラムザはbrave・Faithの数値をさほどに気にせず上げ下げできるので、非常に扱いやすい。 主人公の割には補助技ばかりで派手さは無いものの、仲間を上手く扱う彼の性格をよく表していると言える。 PSP版だと暗黒騎士を目指す事が多くなるが 2人の兄や妹のスキルと比べると地味と言ってしまえばそれまでだが。 ただ、一騎打ちかそれに近い状況での戦いが何度かあり、その時の敵が強力なので補助に特化させてると詰みかねない。 特に序盤から因縁のあるキャラとの対決は、直前にセーブすると準備できなくなる作中最高の詰みポイントである。 また、シリーズを通して登場する究極魔法「アルテマ」を4章以降は覚える事もできたりする。 …が、そのためには敵が使ってくるアルテマを喰らってラーニングせねばならず、かつラムザが他のジョブになっていたりするとNG。 しかもこのアルテマを使ってくる敵は普通に戦った場合の使用確率はかなり低いため、準備と知識が必要である。 「自分だけが狙われる状況かつ、石化無効リフレク状態で、アサシン相手から9マス離れる」とほぼ確実。 ただ、今回のアルテマは燃費のよさ、必中が売りの攻撃になっており、超火力を期待すると肩透かしを食らう。 ぶっちゃけ騎士剣装備して振ってた方がよっぽど強かったりする。 更に言ってしまえばアルテマが究極の名に恥じないくらい強かったのは『FFⅥ』くらいだったりするのだが。 「努力はしている!」 + 鬼畜王ラムザ ニコニコ動画で有名なラムザと言えば、「なるべくラムザ一人旅入店禁止プレイ」の通称「鬼畜王ラムザ」であろう。 店で買物できないので仕方ない面はあるが、その所業は鬼畜王の名に相応しいものである。 稼ぎのためにゲストユニットを最大限に利用する(フリーバトル禁止のため) 敵の装備を盗むのは基本。眠らせて吹雪の中全裸放置された敵も 異端審問官の身包み剥がして全裸にし、あまつさえ信仰心(Faith)を奪う。正に異端者 ルカヴィすら稼ぎの対象 弟の敵討ちにきた高貴な女騎士に悪口を言って激怒させ、その隙に衣服を奪い街中で全裸にする など、枚挙に暇がない。 ちなみに趣味はチョコボの養殖。 参考動画 効率を重視すると行動がどう見ても外道になるゲームシステムのため、 その指揮官である彼自身が、ストーリー上とは真逆の外道扱いされるとは、なんとも不運な事である。 MUGENにおけるラムザ・ベオルブ + カムラット氏製作 カムラット氏製作 Mictlantecuhtli氏のサイトにて公開されているラムザ。 原作ドットを用いたちびキャラで、主に魔法、体術、剣技を扱う事ができる。 コマンド技から追加入力で各種発生技に繋げる事ができる。 魔法はYボタンでチャージした後、各種のボタンを押す事により、「トード」「ブライン」「ブライン2」を使う事ができる。 ただ未完成なのか、一種の原作再現なのか、トードを当てると相手がカエルのまま戻らなくなってしまう。 そのためトードを当てるだけでほぼ勝利が確定してしまったりする。 ちびキャラなので相手を飛び越すのに苦労するが、Xボタンが移動技となっており、大ジャンプする事で飛び越したり、すり抜けダッシュを行ったりもできる。 また、ゲージ消費技として「ドレインソード」を持ち、これはヒットすると相手のゲージとライフを吸収するが、 ガードされると逆に相手に吸収されてしまうので注意。 + Altz.氏製作 Altz.氏製作 ソーシャルゲーム『FFBE』のドットを用いたラムザ。 常時アーマーかつ被ダメージ固定(ダメージ量は設定可能)の狂キャラで、 ストライカーとしてアグリアス・ムスタディオ・アルマの3人を個別にON・OFF可能。 ONにすると常に居座ってボタン入力で攻撃するが、個別にライフがあるため倒す事は可能。 ランクはデフォで狂中位~上位とのこと。 出場大会 「[大会] [ラムザ・ベオルブ]」をタグに含むページは1つもありません。 *1 このムスタディオのイベントの中だけ異様にはっちゃけているため (どのくらいかと言うと語尾にハートマークが付いたり、この時点で人外の存在を数体屠っているのにも拘らず、 鉄巨人に対して「えーっ!?僕が命令するのーっ!?やだっ、怖いよーっ!」なんて悲鳴を上げるくらい)、 「これが本来のラムザの素なんじゃないか」という声も……。
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「僕は臆病者だ、それでも!」 キャラ区分 クリスタル 黄 覚醒 80 攻撃タイプ 近距離物理 バトルスタイル リジェネ系バッファー スフィア C(回復/分配)・D(味方強化)・D(味方強化) おススメAF 攻撃108/初期BRV170 評価 92点 キャラ解説 LDの確定吹き飛ばし、専用バフを活用した高BRVリジェネ、ACTION加算/行動負荷無しのBRV攻撃+++(回復能力あり)とHP攻撃+++でPT全体を補佐するバッファー。 BTの供給も凄まじく、ラムザを編成するだけでPT全体の火力が著しく向上する。まさに、原作通り"影の英雄"である。 使い方としてはラムザはバッファーのため、自身が付与するリジェネやバフを維持していくことと、適宜「トリプルブレイク」でデバフを更新していけばよい。 また、LDで遅延を加えつつ供給しながらの確定吹き飛ばしで瞬間的に2~30万のダメージも出すことが可能なため、バッファーでありながら火力も出せるキャラとなっている点も高評価である。 通常アビリティ 「さけぶ」は自身に8ACTION"さけぶ"を付与し、ターゲットを強制ブレイクした上で、自身の攻撃力の100%を加算し単体に3Hitの近距離BRV+単体HPを行うもの。相手に高BRVを持たれた時にも対策できるのが高評価。ブレイク中の敵を強制ブレイクする効果は無いため注意。さり気なく行動負荷が低い。 "さけぶ"の性能は以下の通り。 ~~~~~~~~~~~~ 攻撃力60%アップ+最大BRV40%アップ+素早さ30%アップ(3段階目) ~~~~~~~~~~~~ 「おうえん」は味方全体を回復し、自身の攻撃力の70%を分配した上で、全員に12ACTION"攻撃力中アップ(40%)"と"BRVリジェネ"を付与し自身に"激励"を付与するもの。さり気なく行動負荷が低い。 "激励"の性能は以下の通り。 ~~~~~~~~~~~~ 味方全体の最大BRV60%+攻撃力20%アップ ~~~~~~~~~~~~ ラムザはアビリティで付与するバフが3段階目になったときに変化するBRV攻撃+++とHP攻撃+++も高性能になっている。 BRV攻撃は行動負荷が低く、味方全体を回復しBRV供給まで行う。無限に使える回復といったところ。 HP攻撃はACTION数に加算されない上に自身にBRV供給した上で攻撃するため火力が高い。 Aアビはほぼ空気なのが残念。敵のBRV調整をしたり、BT前に保険程度で付与する感じ。 EXアビリティ 「トリプルブレイク+++」は単体に6Hitの近距離BRV攻撃+HP攻撃を行い、味方全体(自身以外)にBRV加算を行いつつ"トリプルブレイク"のデバフを付与するもの。 対象外50%も付いているため単純に火力が高くリキャストも早いため使い易い。 "トリプルブレイク"の性能は以下の通り。 ~~~~~~~~~~~~ 攻撃力、防御力、素早さが20%減少する ~~~~~~~~~~~~ ラムザ最大のダメージ源であり分配もできるため基本的に溜まったら即使っていこう。 LDアビリティ 「極侍剥魂『冬の嵐』」は全体に4Hit近距離BRV+分配HP攻撃を2回行い、1ターン遅延を入れたうえで確定で吹き飛ばすもの。 2回目の攻撃前に1回目で与えたHPダメージの20を加算するためダメージを伸ばし易い。 また、"さけぶ"と"激励"のバフのレベルを1上げ、すでにバフレベルが最大であればバフを延長し、専用バフの"夕暮れの草笛"を付与する。 "夕暮れの草笛"の性能は以下の通り。 ~~~~~~~~~~~~ 味方全員の初期BRV40%アップと加算したBRVを最大BRVを超えて加算する上限が30%アップし、味方全員にBRVリジェネ効果 効果期間は16ACTION ~~~~~~~~~~~~ 純粋に火力が上がるバフが16ACTIONも続くのて単純に強い。なるべくバフを切らさないように立ち回ろう。 ※余談だが、LDアビリティが読めない人が多くいらっしゃるので補足すると、読み方は「きょくじはっこん・ふゆのあらし」と読む。これは原作のタクティクスにもないオリジナルな技となっているが、LDをラムザに実装する際にわざわざタクティクスの開発チームにオペラオムニア開発チームが依頼をしこのために作ってもらったという経緯がある非常に手が込んだアビリティとなっている。 BTアビリティ 性能はぶっ壊れ級。 「アルテマ」は全体へのBRV+HPとなっているため非常に火力が出るのと、BT効果が非常に強いため、アタッカーのBTよりも総合的に火力が出し易い優秀なものになっている。 BT効果が以下の通り。 ~~~~~~~~~~~~ 味方全員の合計付与バフ数に応じて、下記の効果が発生 味方全員の攻撃力と最大BRVと初期BRVがアップ(強化効果数×5% 各ステータスアップ 最大90%) 味方全員の与えるBRVダメージ上限の突破率がアップ(強化効果数×2%分上限突破率アップ 最大36%でBRVダメージ13598まで到達可能) 付与期間は5ACTION ~~~~~~~~~~~~ バフの個数問題があるが、ラムザは味方にバフを二つ付けるためバフ倍率を伸ばし易い。基本的にバフは沢山つけたほうが強いため、必然的に倍率が上がっていくだろう。 BT効果が壊れているためフレンドに設定しても喜ばれるキャラとなっている。(ただし第3防具必須) その他 Cアビリティも強力で、味方全員のHPとBRVを回復したうえで、“攻撃力アップ”と“BRVリジェネ”を付与する。召喚やBT前に使用しても良し、HPを回復したいときに使っても良しである。 CLDは確定吹き飛ばしと1ターン行動遅延がかかるため緊急用やダメージを出したいときに使用しやすいものになっている。 おススメAFに関してはラムザは攻撃依存の供給を多数行うため攻撃108は盛りたい。あとはリジェネ倍率を上げるために初期BRV170も盛りたいところである。 まとめ ラムザはLDは使い易く、BTはぶっ壊れており、EXも強いため、武器を引けた人はラッキー! 迷わず第三防具まで引き換えて、優先的に育成する事をおススメ致します (_ _) コメント コメント
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本項ではアーケード版『ディシディア ファイナルファンタジー』と、その移植であるPS4/Win版『ディシディア ファイナルファンタジーNT』を共に解説します。 判定はどちらも「 良作 」。 ディシディア ファイナルファンタジー 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 特定タイプの優遇 神々の闘争(勢力戦)の不備 一部ステージの構造 マッチングの不備 階級の上がりやすさの格差 バランス調整 プレイヤーズサイトの有料機能 リプレイ機能の非搭載 キャラ数の少なさ、ややゆったりした追加速度 プレイヤー間に摩擦を起こさせるような要素の含有 総評 余談・その後の展開 ディシディア ファイナルファンタジーNT 概要(NT) 追加点(NT) 評価点(NT) 賛否両論・問題点(NT) 総評(NT) 余談(NT) ディシディア ファイナルファンタジー 【でぃしでぃあ ふぁいなるふぁんたじー】 ジャンル チームバトルアクション 対応機種 アーケード 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 コーエーテクモゲームス(Team NINJA) 稼働開始日 2015年11月26日 周辺機器 NESiCA対応 備考 2021年4月1日(木) 6 00オンラインサービスサービス終了 判定 良作 ポイント FFシリーズのお祭りゲーがアーケード化大幅に強化されたグラフィック未経験者でも馴染みやすいデザイン使いやすいコントローラーパネル更に高まった原作再現 ファイナルファンタジーシリーズ 概要 『ファイナルファンタジー』(FF)シリーズの20周年記念作である対戦アクションゲーム『ディシディア ファイナルファンタジー』シリーズを基としたアーケード化作品。 長い歴史を持つFFシリーズで、初のアーケードタイトルである。 PSP版『ディシディア』及び拡張作『デュオデシム』をベースにアーケード用の調整を行い、バトルシステムも3on3方式に変更されている。 プラットフォームは一般的なアーケード基板ではなく、プレイステーション4そのものをコアシステムに採用(*1)(*2)。 筐体についても、PSP版のプレイヤーが馴染みやすいようにという配慮から、PS系コントロールパッドを左右2つに割ったようなデザインの専用コントロールパネルを装備したものを採用している。 開発はスクウェア・エニックス内製作だったPSP版2作と異なり、コーエーテクモゲームスのTeam NINJAが担当。 ただし、スクエニ側としてもPSP版2作でバトルディレクター(対戦部分全般)を担当していた鯨岡武生氏が本作のディレクターを担うなど、PSP版のノウハウを引き継いだ体制がとられている。 ゲームタイトルは初作『ディシディア』と全く同じであり、特にサブタイトルやアーケード版を示す文言等は付けられていない。(色々な案が出たが、本気で取り組むことを示すために敢えてそうしたとのこと)PSP版や本作から後に発売された家庭用版であるNTと区別するために「アケディア」などと呼ばれる場合もしばしばある。 特徴 基本的な戦闘システムについては、初作のPSP版『ディシディア』のページを参照。 システム 過去作のブレイブシステムを踏襲しつつも、様々な調整により大きく様変わりしている部分もある。 3VS3のチームバトル、及びそれに伴う勢力HPの追加 前作までの1VS1形式からパーティバトルに変更された。プレイの際は一人で出撃してランダムにチームを組むソロ出撃と、店舗内で2~3人でパーティを編成するパーティ出撃を選択する。また、CPUと戦闘するミッションモードも用意されている。 キャラクターが1回倒されるごとにチーム全体のHPである「勢力HP」が1つ減り、勢力HP3が無くなると敗北となる(=計3回相手を倒すと勝利となる)。 時間制限が導入されており、決着が付かないまま4分経過すると引き分けとなる。ただし、本作には戦績データ上の引き分けはなく、どちらも敗北扱いとなる。 EXスキルという新たな概念 EXモード/EXバーストの代わりとして導入されたシステム。戦闘開始とともにEXスキルゲージがチャージされていき、ゲージが満タンになると発動可能になる特殊スキル。 3VS3になったことにより、途中で演出が挟まって動きが止まるEXバーストは削除せざるを得なかったと思われる。 キャラクター毎に設定されている『専用EXスキル』が1つ、そしてカスタマイズ可能な全キャラ共通の『汎用EXスキル』が2つ、合計3つを戦闘中に使用することができる。 専用EXスキルは従来のEXモードに準じたもの(ティナの「トランス」など)も見られるが、EXモードのような単なるパワーアップではなく、その効果はキャラの個性が立ったより多彩なものになっている。 ブレイブ攻撃のカスタマイズ不可 3VS3になったことに伴い、キャラの個性を薄れさせないための変更である。 PSP版にはないダッシュ中のブレイブ攻撃が追加されており、攻め手はむしろ増えている。 HP攻撃のセット数が1つに 6名のキャラクターが混戦する作風ゆえ、HP攻撃も複数あると煩雑になりすぎるための変更。 HP攻撃の選択によって戦術も変わってくるようになった。また、地上と空中の両方で同じHP攻撃を発動できるようになっている。 一部、地上と空中で技の仕様が変わるHP攻撃も存在する。また、例外的にHP攻撃を2つセットできるキャラも存在する。 前作にあった派生HP技は廃止されている。 「壁激突」システムの変化 一部の攻撃で相手を吹っ飛ばし壁に当てることで発生する要素だが、これが大きく変わった。 PSP版では一定割合の追加ダメージを与える効果だったが、本作では一定時間無防備になるように変更されている。 他の味方からの追撃ができたり、当てづらいHP攻撃でもこれを経由すれば当てやすくなるなど、「壁ドン」と通称されて前作以上の重要要素となっている。 キャラクターレベルのシステム一新、プレイヤーレベルの追加 今作ではアーケードゲームらしい競技性を出すためかレベルや装備品によるパラメータの上昇といったRPG要素は廃されている。 現在どのキャラも、効果補正のない状態での基本HPは3500、基本ブレイブ値は1000で固定。 システムとしてのキャラクターレベルは残っているが、レベルに応じて新たなHP攻撃を取得したり、後記するチャットや追加コスチュームが追加されたりといったものになっている。 後から覚えるHP攻撃が強いといったことはなく、単に選択肢を増やすだけに留まっている。 また、キャラクターレベルとは別に使用キャラを問わずレベルが上がる「プレイヤーレベル」が追加された。こちらはレベルに応じて汎用EXスキルを習得できる他、一定レベルまで上げるとキャラクターレベルの経験値に補正がかかるボーナスが適用されるようになる(*3)。HP攻撃が全種類揃うキャラクターレベル10までのみで適用され、キャラの乗り換えを行いやすくするための仕様である。 デジョントラップの廃止 3VS3向けにステージを設計するにあたって「場外」が無くなったためか、不要なものと判断された模様。 召喚獣のシステム変更 「パーティメンバーの絆による超必殺技」的ポジションとされ、パーティ共有の「召喚ゲージ」を貯めたうえで筐体中央の召喚ボタンを長押し(詠唱)することで召喚される。 召喚に掛かる時間はボタン同時押ししている人数が多いと早くなる。3人同時に押せば一瞬で召喚できるため、チーム間で連携して同時に召喚すれば隙もほぼ発生しない。 召喚中は「4人目の仲間」としてフィールドを暴れ回り、敵のブレイブをごっそりと奪っていく。また、召喚前、召喚後でそれぞれ各召喚獣に応じた「オートアビリティ」がパーティ全員にかかってくれる。 召喚ゲージはエリア内に出現する「召喚コア」(前作までのEXコアのようなもの)を破壊することで溜まる。攻撃を当てる事でも少し溜まる。 味方とのコミュニケーションシステムの追加 予め用意された定形文でPTメンバーとコミュニケーションを取れる「シンボルチャット」システムが追加。全てボイス入りとなっており、最初から所持しているもの以外はキャラクターレベルを上げる事で購入可能になる。 その内容は多岐に渡り、挨拶や謝罪といった基本的な会話からターゲットの相談や召喚獣の呼び出しといった戦術的なもの、果ては原作の名(迷)言まで用意されている。 同じ内容でも各キャラクターの個性を反映したセリフになっている。 連続でチャットボイスを打った場合、前のチャットボイスは発声がキャンセルされるため、台詞を疑似的に繋げて更にネタ台詞を作ることも可能。 試合ブリーフィングタイムの間に即興コントを始めるノリのいいプレイヤーも散見される。 キャラクター関連 稼動時には『FF1』から『FF14』から前作までのいわゆる「コスモスサイド」(原作での主人公・味方キャラクター)から14人を操作キャラとして投入。約2ヶ月に1体ほどのペースで追加キャラが実装される。 エースからゴルベーザまでの間の新キャラは後記する「神々の闘争」と呼ばれる勢力戦で一定値のポイントを得たプレイヤーのみ先行開放される形式で追加されていた。 Ver1.450で参戦したノクティス以降の新キャラクターは最初からプレイヤー全員が使用できる形で追加されている。後述の家庭版『NT』では追加DLCとして導入されている。 追加分含めて50体くらいはピックアップしており、過去作で登場していたキャラクターも全員揃える予定であったが、達成できないままアップデート終了となった。 稼働約2ヶ月半後のVer1.100アップデートで、『FFT』からラムザが参戦し、シリーズ初となるナンバリング外作品からの参戦が実現した。さらにVer1.301に『FF零式』からエースも参戦している。 キャラクターには以下の4つのタイプが割り振られている。タイプごとに得意不得意がはっきりするようになっていて、過去作のように全距離に対応しているキャラは少なくなっている。 現時点での使用可能キャラと、各タイプの割り当ては以下の通り。なお、ソロ出撃の際のマッチングでは、これら4つのタイプがパーティー内で被らないことを優先してチーム編成が行われる。 HEAVY 動作は遅めだが、一撃が重い。 ウォーリアオブライト、フリオニール、セシル、クラウド、ガーランド、セフィロス、暗闇の雲、ヴェイン、スノウ、アーデン SPEED 一撃は軽いが、機動力が高い。 スコール、ジタン、ティーダ、ライトニング、カイン、クジャ、ジェクト、ノクティス、ロック、ティファ SHOOT 接近戦は不得手だが、遠距離からの攻撃が得意。 ティナ、シャントット、ヤ・シュトラ、ケフカ、エース、皇帝、アルティミシア、ゴルベーザ、リノア、ユウナ UNIQUE 他にはない特殊な能力を持っている。 オニオンナイト、バッツ、ヴァン、ラムザ、エクスデス、カムラナート、ゼノス 多くの対戦ゲームと同様、マッチングは戦績で上下する階級(ランク)によってなるべく偏りの起きないよう判定される。階級は9階級×5段階で、合計45段階。 特徴的な点として、ランクはプレイヤー毎にひとつではなく、各キャラクターそれぞれに対して設定されている。 特定の条件を満たす度に、他のキャラのランクが自動的に一定ラインまで引き上げられる。これにより、新しいキャラクターを使いたい場合にも最初からランクを上げ直す必要はなく、初心者狩りを未然に防いでいる。 バトルステージ関連 今作ではバトルのフィールドも前作から一新されている。 I コーネリア II パンデモニウム III 浮遊大陸 IV 月の渓谷 V 次元の狭間 ラストフロア VI ナルシェ周辺 VII ミッドガル VIII 約束の場所 IX アレクサンドリア城下町 X ビサイド島 XI 天輪の場 XII 王都ラバナスタ XIII 聖府首都エデン XIV ポルタ・デクマーナ XV 王都インソムニア タクティクス オーボンヌ修道院 零式 魔導院 噴水広場 DFFNT 決戦の場 本作では、最終ダンジョンなど、終盤の戦闘舞台が中心となっていた前作とは対照的に、基本的にプロローグもしくは原作で象徴的な場所を優先的に選定されている。 とは言え、印象に残っているかどうか、他の作品に類似した場所がないかも判断材料となっており、IIとIV、Vからはそれぞれ最終ダンジョンが選定されている。 セーブポイントや移動の魔法陣まで再現しているラストフロア、宝箱が設置されていた外れの海岸も再現しているビサイド島を初めとして、いずれのステージもよく作り込まれている。 いずれのステージにも戦闘が佳境に差し掛かった時のクライマックス演出が用意されている。世界が崩壊するナルシェ、アレクサンダーが召喚されるアレクサンドリア等、各作品のイベントを盛り込んだ演出が加わる。 条件を満たすと天輪の場、ポルタ・デクマーナはステージ構造が変化するが、他はあくまで演出のみ変化する。 その他 タイトー製筐体の共通ICカード「NESiCA」にデータを記録する。自身の階級や育成状況、戦闘記録が記録される。 また、専用のプレイヤーズサイト「SANCTUARIUM」に登録することで、名前が登録できるほか、称号の獲得、BGMの変更、シンボルチャットの編集、ボタンコンフィグの変更、汎用EXスキルを設定するバトルセットの内容変更、BGM、アイコン、チャット等を購入するショップなどのいわゆる「サポーター要素」を使える。加えて、各種ランキングに名前を載せることができる。 筐体でもバトルセットのカスタマイズは可能だが、時間制限があるためじっくりと考えるためにもサイトからの設定が推奨されている。 評価点 媒体の変更によるグラフィックの大幅な向上。 PSP版もハード性能上大いに努力したグラフィックではあったが、やはり世代の差、据え置き機と携帯機の差は大きく、十分な進化を遂げている。 ダメージを受けると、兜の角が折れたり身体に汚れが付いたりするなどの演出も加わった。 前述のように、特にステージについては過去作と同等以上に再現性の拘りも強い。 システムの都合上、決め技「EXバースト」など廃止せざるを得なかった演出要素もあるが、それを大画面と高画質が少なからず補っている。 PSP版から受け継がれている、シリーズを平等に扱い優遇作品を作らない、お祭りゲーとして理想的な姿勢。 追加キャラクターの人選を中心に、特定のナンバリング作品への偏りはほぼ見られない。 また、稼働が続けば(ある程度の知名度と人気があれば)自分の好きなこのキャラも出してくれそう、という期待感と信頼も強まり、プレイヤーのモチベーション向上にも役立っている。 キャラの原作再現の強化。 全体的にキャラの性能が一新されており、より原作に近づいた技が増えた。 前作までではコスモスサイドのキャラクターは使いやすい性能になるよう調整されていたが、今回は全員尖らせるという方針の元に原作に準じた技が加わっている。 例として、スコールは攻撃と同時にボタンを入力するとダメージが上昇する、いわゆる「ジャスト入力」を搭載。前述した固有のEXスキルでは敵から魔法を「ドロー」して、敵のタイプごとに違った魔法を入手、その場でジャンクションして能力を上げるといった具合に、原作での個性をより強く引き出す技を擁している。他にも、前作まででは体当たり技だったラフディバイドは原作同様の斬り上げ技となり、エフェクトも一新された。 その他のキャラでも原作での「たたかう」と同じモーションの技が実装されていたり、ジタンがぬすむを使えるようになっていたりと原作に紐づいた技が実装されている。 中でもバッツは味方のモーションをものまねする過去作から一新され、技ごとに各ジョブに応じた攻撃を繰り出す「1技1ジョブ」のスタイルとなり、バッツ自身の新たな個性を手に入れている。 他にも戦闘中に忍者や賢者にジョブチェンジするオニオンナイト、ダッシュブレイブに特化したティーダ、魔法中心の戦術となったシャントット、HP攻撃主体となったヴァン等、前作までとは別の戦術となっているキャラも多い。 召喚詠唱時に原作での魔法詠唱ポーズを取ったり、ドロー時にガンブレードを横に構えるスコール、技の終わりに腕組みを行うティーダ等細かいところでも原作を意識している。 召喚の派手さ。 超必殺技的ポジションとされているだけあって、廃止されたEXバーストに代わって派手な演出で魅せてくれる。 演出の派手さだけでなく、敵のブレイブをごっそりと奪っていく攻撃力と召喚後オートアビリティによって劣勢からの逆転も狙えるシステムとなっている。 召喚獣のブレイブ攻撃ではブレイクせずブレイブ0でストップするので、そのままプレイヤーのブレイブ技でブレイクさせてブレイブを稼ぐことができる。そこから高威力のHP攻撃を差し込むことで大ダメージを与え、戦況を変えるきっかけを作り出すことも可能。 召喚成功時の恩恵が大きいため、必然的に召喚は戦略の中心となる。召喚に必要なゲージを大きく上昇させる召喚コアを壊すため、特定の数箇所からランダムに出現するコア付近は自然に激戦区となり、闘いにメリハリが生まれている。 以前は先に割れるかどうかには運の要素が強かったが、Ver1.220以降よりコア出現の5秒前には出現位置に予兆が出現するようになったため、確実にコアを割るために予兆の段階で近くにスタンバイしたり、コアを割りやすいキャラを近づけないようにしたり、距離が遠くともコアに群がる敵を遠距離攻撃でコアもろとも一掃したりといった駆け引きが生まれる。 戦闘BGMの増加。 前作でアレンジされていない曲を中心に各ナンバリングから新アレンジ曲が用意されている。 また、アップデートを経て前作でのバトルBGMのアレンジ曲も全曲搭載されている。 アップデートによりそれぞれの曲に原曲版が追加されている。過去にアレンジ版しか実装されていなかった曲にも追加されており、配慮が行き届いている。 初期状態ではI~XIVの各作品から新規にアレンジされた曲が1曲ずつ、計14曲がランダムに指定される。その他の曲は主にプレイヤーズサイト内のショップで新たに購入するか、後述の勢力戦「神々の闘争」の報酬で入手できる。 購入にはゲーム内で入手できる「ギル」というゲーム内通貨を使用する。一つ一つの品目に課金をする必要はなく、入手額も幾度かのアップデートを経て丁度いいラインに落ち着いている。 「神々の闘争」では原曲のみの追加であったり、『FFレコードキーパー』『時忘れの迷宮』などディシディア以外でのアレンジ版楽曲が追加されたりする。 ブリーフィング画面に時間制限があるため過去作のように戦闘前に曲を指定することは出来なくなっているが、プレイヤーズサイトからBGMセットを設定することにより選曲されるBGMの種類を絞ることができる。 ただし、ショップの利用、セットの作成及び設定は有料会員限定の機能である。 シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバルとコラボしており、あちらをプレイしたNESiCAでプレイすると新たなバトルBGMを獲得できる。 3vs3バトルになったことによる、PSP版からの戦い方の変化・進化。 本作は多対多の戦闘になり、各キャラのタイプに基づく「役割」が重視される。PSP版と違って必ずしも自分で敵を倒す必要性はないし、逆に自分が倒されなくても敗北の可能性はある。 「他の味方を相手している敵への不意打ち狙い」「ひたすら味方への援護狙い」などの戦術も取れるようになった。 複数人対戦型のゲームなんだから当たり前の話と言えばそうなのだが、元々その形式ではなかったPSP版から、違和感なく本作への落とし込みが行われている。 原作のFFシリーズ自体「パーティで戦うRPG」であるため、『デュオデシム』のアシストシステムなどで疑似的に再現されてきた「仲間との共闘」を、本作でようやく体感できるようになったとも言える。 基礎的なゲームバランスでの安定感。 稼働当初1ヶ月ほどは混迷したバランスであったものの、稼働1ヶ月後、2ヶ月半後における二度のアップデートにより大きく初期のゲームバランスが是正され、早々に安定した。 稼働時期がまだ短いということも大きいが、その後は極端に性能が低い・高いということはあまりなく、あっても即座に対応される形で現在まで来ている。 ヤ・シュトラのHP攻撃「スピリチュアル・レイ」が大幅強化され、高すぎる吸引性能が大きくバランスを乱した際は即座に大きな非難が起きた。また、オニオンナイトは強みであった「クイックダッシュ」が大幅に弱体化され、代わりに強化されたと言われていた賢者時の攻撃も使いづらさが際立って1人だけ群を抜いて弱い位置に立たされていた。これらについては1~2週間後に緊急アップデートが行われて是正されている。 プレイヤー間での強キャラ・弱キャラの共通認識ができる程度にはキャラ間格差はあるが、とりあえずどのキャラクターを味方に引いても敵に引いてもほぼ悪感情が溜まらない程度には上下差は少ない。 PSP版という前作も存在するものの、変更点も多く開発体制も全く異なるため実質的な新作であることを考えれば十分評価できる要素である。 ユーザーの声をよく取り入れる姿勢。 Twitterやフォーラムへの要望や投稿をよく確認しており、現環境の問題点をいち早く見出そうとする姿勢が好評。 各地大会や月一回ほどのペースで行う公式生放送などでも広く声を取り入れており、ディレクターの現状分析も定期的に出るためプレイヤーの不安感は少ない。 開発者も実費でプレイしており、最上位のランクに実力で入っているスタッフもいる。 賛否両論点 カードの使用前提 NESiCAを使用しなければ、チュートリアルしかプレイできない。ミッションくらいはプレイできてもよかったのでは…という声も多い。 もっとも、経験値を溜める仕様上、他のモードをプレイさせないのはやむを得ないとも考えられる。 最初は全ての技を使用することができず、全て揃えるにはそれなりの経験値が必要 キャラレベルを上げなければHP攻撃が、プレイヤーレベルを上げなければEX技が、それぞれ増えていかない。 特に問題なのがHP攻撃の方で、1試合に1つしかセットできない性質上キャラクターの性能に直結するため、選択肢の数は非常に重要になる。 例えばケフカは、SHOOTタイプであるにもかかわらず、最初にC.Lv1で覚えているのはクセのある接近技である「はかいのつばさ」であり、初級者には使いにくい状態となっている。 また、初期VerのクラウドはC.LV10で覚える「超究武神覇斬」以外の性能が低く、これを覚えるまではかなりの苦戦を強いられていた。 汎用EXスキルの方も、SHOOTタイプ必携とされる「テレポ」を覚えるのは、かなりプレイを重ねてからとなっている。 プレイヤーレベルが上がるとキャラ経験値の獲得量が増えて2キャラ目以降が育てやすくなったりと、ある程度の配慮は行われている。 パーティー出撃のメンバーは同店舗のみ。ヘッドセットによるボイスチャット機能も同様。 このため、地方などあまりプレイ人口が多くない店舗ではパーティー出撃をほとんど遊べない事も。 インカムがオンラインに対応しておらず、パーティ出撃の最たるメリットである声出し等の連携を活かせなくなるため現状では同店舗のみとなるのは必然であるが。 プレイ時間がやや短い プレイ料金は100円1PLAY、200円3PLAYとなっているが、連勝による勝ち抜けが付いておらず、勝敗に関わらずプレイ数は一定となる。 試合時間4分が若干短いという意見も見られる。運営によると、概ねどのプレイヤーも平均試合終了時間は2分30秒ほど。 ラストフロアやアレクサンドリア等の狭いマップが選出されていると、10分前後で3PLAYが終わってしまうこともしばしば。 前述した通り、タイムアップ時には両者敗北扱いとなるため、全員のクラスポイントが減少することに不満を持つプレイヤーも多い。とはいえ、敗色濃厚時にガン逃げして引き分けに持ち込むことをさせにくくする効果もあるのも事実である。 アップデートにより召喚獣が出ている間は試合時間が停止するようになった。これにより試合時間は(互いに召喚できれば)1分ほど延長され、タイムアップは起こり辛くなっている。 勝ち抜けに関しては、3VS3のオンライン対戦である関係上、確実と言っていいほど起こりうる敗北時に原因となったプレイヤーを叩く流れを防ぐため、実装の予定は全くないとのこと。 後に一部店舗では30分400円/60分間の700円の時間貸しモードを選べるようになり、試合が短く終わっても回数を回せるようになった。 シンボルチャット キャラごとの雰囲気はしっかり出ているのだが、戦況や状況を伝えにくい内容になってしまっているキャラもいる。 特にヴィランサイドのキャラクターは婉曲的な言い回しのチャットが多く、初見では意味がわかりづらい。皇帝とセフィロスのチャットの文面が差し替えられたことも。 キャラ同士の掛け合いや細かなネタの削除。 前作で好評だった戦闘開始時の敵キャラとの掛け合いが削除され、汎用戦闘開始ボイスしか話さなくなった。 キャラクター追加の度にボイスが必要になってしまう関係だろう。代わりではないがチャットシステムがあるため、これで満足したいところ。 前作ではHP攻撃ウィンドウやEXバースト入力成功時のSEが原作に使われているものと同じだったが、これも削除されて汎用のウィンドウやSEとなっている。 ウィンドウについては多人数対戦のため、色で敵か味方かを、形で行動の種類を示すようにしており、開発側としても残念な部分だとコメントしている。 問題点 特定タイプの優遇 稼働初期はSPEEDタイプが優遇されており、上記のタイプ説明では一撃は軽いとされているが、いずれのキャラも火力は他タイプとほぼ同等であり、機動力に優れるという利点だけが残っていた。 その後の調整でタイプ間の格差は是正されてきたが、2020/01/23のアップデートでHEAVYタイプ全体が強化されすぎてしまい、HEAVYタイプが環境の中心に。その後調整されることなく、最終大型アップデートを迎えてしまった。 神々の闘争(勢力戦)の不備 Ver1.300より、1~2ヶ月に一度、約二週間ほどの期間での勢力戦システムが解禁された。 各シーズン毎に2つの神のいずれかに従事して、期間中は全国対戦・ミッションを問わず、全てのプレイヤーが参加することになり、各陣営のプレイヤーがバトルで得たポイントの合計値によって勝敗が決定する。 ポイントは勢力戦の勝敗を決める「勢力ポイント」と、報酬を獲得できる「個人ポイント」の二種類が存在し、個人ポイントに応じてプレイヤーアイコン、BGM、称号、新規キャラクターの先行解放権などを獲得できる。また、勝利陣営ではポイント必要量が緩和され、貰える報酬が増える(*4)。 期間中は基本的に敵勢力としかマッチングしないため適切なマッチングにならないことが多く、味方とのランク差が激しかったり、パーティメンバーのタイプが偏ったりと変則的なマッチングになることが多かった。 また、人数差がある場合少ない方の勢力にポイント補正が追加されるが、その補正が人数差51%対49%で1.1倍と非常に極端であり、補正の強い側に多少流れた程度では補正もさして変わらず、少ない方の勢力が圧倒的に有利な状況であった。 マッチングで敵勢力のみのパーティが組めなかった場合、及び異なる勢力間でパーティ出撃した場合には「エクストラバトル」という勢力ポイントが加算されないバトルとなるため、人数の多い側が勢力ポイントを稼ぎやすいわけではなく、そもそも補正が少人数勢力の後押しにしかなっていない。 加えて、獲得できる個人ポイントが勝利時でも1戦20~30程度で、敗北時は1桁と少ない点も不満の声が大きい。(報酬を貰う際には基本的に500~1000ポイント単位、勢力称号に至っては30000ものポイントが必要とされた) 回を重ねる毎に改善はされてきており、第4回では敗北陣営でも経験値ボーナスは全て入手可、エクストラバトルでも勢力ポイント入手可(勢力別マッチングの際は「ファンクションバトル」となり、さらに多くのポイントを獲得可能)となっている。 第7回~11回は4ヶ月連続で闘争が行われ、期間と報酬獲得までのポイントが半減される「ライト版」となっていた。 第12回以降では勢力がマッチングに反映されなくなり、報酬による新キャラの先行使用権も廃止されて闘争開始と同時に新キャラを使用できるようになった。また、「再編」と題して過去の闘争報酬を再度獲得できる新たな闘争が定期的に開催されるようになっている。 一部ステージの構造 フィールドは広いステージから狭いステージまで用意されているが、広いステージと狭いステージの差が大きすぎる。 「閉所」と呼ばれるラストフロアとアレクサンドリアは、ただでさえステージが狭い上に構造が複雑で壁激突が起きやすい。そのため乱戦になりやすく、一瞬で勝敗が決まってしまうことも珍しくない。 特に最終大型アップデート前のラストフロアは初期位置が上層vs下層の場合があったが、下層側は上層側に攻撃が届かないため、下層側のチームが不利となっていた。挙句の果てにこのMAPは狭い上に段差が多く、アレクサンドリア以上に壁激突しやすい事もあって、接近戦が苦手なSHOOTタイプには戦い辛いステージとなっている。 逆に広すぎるのがナルシェ、ビサイド島、コーネリアなど。これらのステージではタイムオーバーになりやすい。 + 2019年7月現在で解決済みの問題 狭いステージの最たるものがバージョン初期のエデン。サーキットを舞台としているためか、非常に横幅が狭く壁激突が発生しやすいため対戦が混戦になりやすく、早期決着も多い。 狭すぎるがゆえに他のステージでは活躍しづらいHP攻撃が機能しやすくなることも多く、「エデンはノーカン」等の不満の声も多かった。 以前はマップがセットの決定後に公開されていたが、アップデートでマップを見てからセットを選択できるようになった。これによりエデンへの不満がさらに高まると考えたためか、同日のアップデートで全国対戦ではエデンは選択されないようになり、後にエリアが大幅拡張された上で再び選択されるようになった。 ちなみにビサイド島は、エリアの半分ほどを占める水の上では地上の移動速度が下がる効果があるため、地上戦を得意とするフリオニールを初めとして一部キャラが割を食うステージとなっていたが、Ver.1.210より水上の移動速度減少効果が削除された。 マッチングの不備 上記のように基本的にタイプを選出してマッチングしていると思われるのだが、プレイ人口が少ない時間でもないのに事故気味な構成がしばしば起きる。 例を挙げると、SHOOTタイプが重複し、前衛があまり前へ出られない性質のUNIQUEだけでの構成など。勝てない訳ではないが、戦略上かなり厳しい。 マッチング時には階級のみを参照し、プレイヤーレベルや最高階級を参照しておらず、メインキャラでその階級まで行ったプレイヤーと引き上げによりその階級まで上がったサブキャラが同じようにマッチングされるため、得てして同ランク帯でも腕前の差が付いていることが多々ある。 パーティ間のランクに差がついているときは増減するクラスポイントに補正が付くようになったが、このような表面上の同階級については補正はかからない。 また、2人でパーティを組んでいる時は必然的にもう1人ソロ出撃中のプレイヤーが選出されるが、パーティが階級の合計を合わせるようにマッチングされるので1人だけ階級が極端に高いマッチングがされることもある。 2人パーティ+ソロ対3人パーティやソロ3人対3人パーティというマッチングもたまに見かける。ソロがいる側にポイント補正はかかるものの、連携の差は考えるまでもなく、大半の場合敗色濃厚となる。 階級の上がりやすさの格差 現行のバージョンでは戦闘中の評価に応じて増減するクラスポイントが変動する。 評価の基準には様々な要素が関わっているが、特に与ダメージ量のポイントが大きく、これによってタイプ間で格差が発生している。 SHOOTタイプは遠距離攻撃専門ということで役割上、攻撃を当てる機会が多いため、獲得ポイントが高くなりやすい。 逆にSPEEDタイプは囮や援護が中心の役割であり、攻撃を当てる機会が他のタイプよりも少ないため、獲得ポイントが低くなりやすい。 バランス調整 この手のアーケードゲームにはお馴染みであるが、アップデートによる環境の遷移が激しい。 代表的なのがフリオニール。非常に性能の変遷が激しいキャラである。 過去作では地上戦特化というキャラコンセプトがゲームにマッチしていないとの声も多かったが(空中の方が圧倒的に広く、また空中にいる機会が多いため)、今作でもそのまま地上戦特化キャラとして登場。 稼働当初は超高性能なダッシュ技チェインムーブとHP攻撃「マスターオブアームズ」「ルーラーオブアームズ」により、高性能な近距離技を持つティーダ、壁激突からも繋がるサーチHP攻撃を持つライトニングと並んで三強と言われていた程だった。肝心の地上技はというと、高低差に弱いなどの欠陥を抱えており、自分から当てる機会に乏しいものの、疑似的な永久コンボが可能だった。 2015年12月16日のアップデートによりブレイブ攻撃の永久コンボ・ブレイブ攻撃キャンセルHP攻撃のコンボ・超高性能だったHP攻撃「マスターオブアームズ」が弱体化。地上技は何の強化も施されずほぼ価値を失う。一方で弱体化されなかったチェインムーヴ・ルーラーオブアームズが主流となり、空中を飛び回って相手を追い詰めるという、地上戦特化コンセプトをほぼ無視した戦いが基本となってしまった。この時点でもスコールと並び、トップクラスの性能を持つキャラと認識されていた。 2016年2月4日のアップデートにより、チェインムーブとルーラーオブアームズの性能が大幅弱体化。代わりに地上技が強化され、ようやくコンセプト通りの戦い方が主流になった。…が、自分からHP攻撃を当てる機会に乏しいため自分から試合を決めにいくのが難しく、自分がブレイブ技で敵を固めている間に味方にHP攻撃を当ててもらうという「歩くバインガ」戦術が基本となった。この戦い方はサーチ技を差し込まれてしまいやすく、キャラ性能は下位に低迷した(フリオニール1弱の声も多かった)。 2016年6月27日のアップデートでは、HP技が強化され、ブレイブ技で固めるだけでなく自らHP技を当てやすくもなり、一気に強キャラの座まで返り咲いた。また、今まで全HPの中でぶっちぎりの使用率の低さを誇っていた「リベンジオブアームズ」が大幅に強化された(*5)(*6)。 その後も幾多のアップデートを経て、2月4日ほどの顕著な弱体化はないものの、新キャラの追加や調整による環境の変化によりやや苦しい立ち位置となっている。 稼働初期には弱キャラと言われていたクラウドが中堅~強キャラに調整されたり、強キャラだったスコールやティーダが中堅キャラ程度に引き下げられていたりと調整にはしっかり力を入れてはいるが、顕著な弱体化や強キャラへの無調整もしばしば見られていた。 召喚獣に関しても、2019年2月の大幅なアップデートがされるまでは、稼働初期からほぼ一択のような環境が続いていた。 プレイヤーズサイトの有料機能 キャラクターレベルに応じてチャットやコスチュームがショップに追加されるのは前項で述べた通りだが、これらを購入するためのショップ機能を使うには毎月数百円の有料会員登録が必須となっている。 購入できるチャットの中には、前に出る、下がる、援護を頼む等、味方との意思疎通のために欠かせない物が多い。そのため、ソロ出撃においてはチャットを購入しているかどうかで味方との連携に差が付いてしまう。 また、有料登録をしないと汎用専用EXスキルの登録可能セット数が10→3に減らされてしまい、選択の幅が大幅に狭まってしまう。 以前はキャラクターやHP技、EXスキルの使用率ランキングが時期別に見られず、稼働初期からの累計しか確認できなかった。 アップデート追加キャラは使用率0%からのスタートであったりと、長期的な分析しかできなかったがアップデートによって直近2週間のものを参考にするようになって現在のトレンドが理解しやすくなった。 リプレイ機能の非搭載 ライブモニター等の、対戦リプレイを視聴できる機能が搭載されていない。3vs3のこのゲームにおいて、リプレイを確認できないのはかなり不便である。 公式ではUSBメモリにプレイ画面を録画して持ち帰って確認することを推奨しているが(*7)、機器が用意されていない店舗も多く、プレイ画面を直接録画する仕様上俯瞰や自分以外の視点からの確認が出来ないこともあってもう一歩足りないのが現状である。 その場でリプレイを確認できないので、他のアーケードゲームではよく見かけるゲーセン内での意見交換が出来ない点も惜しまれている。 こういったリプレイ動画ではプレイヤーの行動記録をもとに、CPUが全く同じ行動をとることでリプレイ動画を生成するが、通信によるズレの再現が難しいため実現は難しいとの回答が返されている。 キャラ数の少なさ、ややゆったりした追加速度 主人公キャラを優先的に登場させたため、稼働初期は少年~青年の善玉キャラクターが大半を占めており、キャラ系統に大きな偏りがあった。 2017年までは旧作キャラの追加を優先していたが、2018年の家庭版の発売以降、完全新規キャラの参戦が増えてきている。新たなキャラの追加に喜ぶプレイヤーもいるが、過去作プレイヤーからは、本作にまだ登場していない旧作キャラの追加を優先してほしいという声も散見されている。 例えば、隠しキャラ扱いであったとはいえ第一作から参戦していたガブラスの実装はかなり後まで見送られており、12からはヴェインが新規キャラとして先に追加された。 2019年7月現在、およそ2ヶ月半毎のペースでキャラ追加が行われており、キャラ追加のない月にはキャラ衣装、シンボルチャットなどの追加コンテンツが配信されている。 + 2019年7月現在で解決済みの問題 稼働時点で14人というキャラ数は多いとは言い難い。PSP版の最終作である『デュオデシム』と比較すると半分未満である。 3vs3、つまり1試合6人という人数に比してこの数であるため、顔ぶれがあまり変わり映えしない。 グラフィック関連を中心に1から作り直している部分も多いため、PSP版からの減少自体は致し方ないと言うべきだが、それを踏まえても試合規模を考えると少な目。 主にPSP版でカオス陣営を持ちキャラにしていたプレイヤーに辛い状況が続いているが、キャラ追加に伴い徐々に好転してきてはいる。 前述の通りキャラ追加は1ヶ月半から2ヶ月に1キャラペースとアナウンスされているが、追加ペースはそれより遅く、2ヶ月半強/キャラといったところであった。 2017年8~11月にかけて毎月新キャラ追加されることが発表され、2017年12月時点で平均的に見ると1ヶ月強/キャラとなり、ようやく宣言通りのペースになった。 2017年までは旧作キャラの追加を優先していたが、2018年の家庭版の発売以降、完全新規キャラの参戦が増えてきている。新たなキャラの追加に喜ぶプレイヤーもいるが、過去作プレイヤーからは前述したガブラス等、本作にまだ登場していない旧作キャラの追加を優先してほしいという声も散見されている。 尚、2ヶ月半/キャラというペースは絶対的に見て物凄く遅いという訳ではないのだが、なにぶんそれより早いペースを宣言してしまっていることと、まず旧キャラから入っている状態であることが重なり、多くのファンがやきもきさせられている。 シリーズファン向けのキャラゲーとしての側面も持つ本作においては自分の好きなキャラに出てほしいという声は多く、少々バランス調整を無視してでもキャラ追加を優先してほしいという声も聞かれる。 稼働初期はステージ数が6つとあまり多くなく、稼働から1年3ヶ月以上経ってようやく10ステージ以上揃った。 稼働1年で2ステージ(と既存ステージ改装)と初期のペースは遅めで、稼働から2年が経過してようやく初期参戦した全ナンバリングから1ステージずつ実装されることとなった。 主人公キャラを優先的に登場させたため、稼働初期は少年~青年の善玉キャラクターが大半を占めており、キャラ系統に大きな偏りがあった。 主人公を無視して他のキャラクターを参戦させたりすれば論争の火種にもなるため仕方のないところだが、やはりこの辺りも当初参戦数の少なさの弊害と言える。 男性にはガーランド(FFI)、ヴェイン(FFXII)のような貫禄のあるキャラや、女性には暗闇の雲(FFIII)、リノア(FFVIII)などのキャラが追加されることで、偏りは徐々に改善している。 プレイヤー間に摩擦を起こさせるような要素の含有 一般的にアーケードゲームは家庭用ゲームに比べマナーが良くない傾向にあるが、ディシディアは元が家庭用ゲームであったため、アーケードに移行するにあたってこういった事情に少し疎すぎたのでは、と思わせる要素がある。 主に挙げられるのは、「拒否系チャット(通称・拒否チャ)」、「マイナーなHP攻撃・EXスキルのバトルセット(通称・マイナー技)」の2つ。 拒否チャについては、再生されるキャラボイスに不快感を催させるものが、いくつかある。上に挙げたキャラリストを見ればわかるように、高慢で威圧的態度のキャラや、明らかに邪悪な悪役キャラも参戦しており、キャラボイスもそのキャラのイメージを尊重したセリフになっているのである。そのため、本来の使い方である提案拒否(*8)には使いづらいものが多い。これを悪用して、自分の気に入らない事態になった際、故意に味方を不愉快にさせるために使う悪質なプレイヤーが出現した。 特に稼働初期からのキャラクターはコスモスサイドであるにもかかわらず全体的に口調が強く、冷酷な印象を受けやすかった。 この点については、NT発売以後に追加されたキャラクターは拒否の表現が比較的丁重なものにされている。 他にも、次のようなチャットを本来必要な場面以外で出すこともこれに準じる。援護チャット(通称・名指し)、さようなら系チャット(通称・バイチャ)、挨拶系チャット、感謝系チャットなどである。これらも、故意に味方を不愉快にするために悪用されてしまっている。 他の人の気持ちを考え礼儀正しく振る舞うのが当然だが、「運営が用意したものなんだから自由に使って良い」と開き直る非常識極まりないプレイヤーも存在。前者のような善良なプレイヤーの割合が少しずつ減っているのも事実である。 稼働初期はほとんどのプレイヤーが極めてマナー良くプレイしており、アーケードゲームとしてはやや異質なほどであった。しかし稼働から時間が経つにつれて徐々に悪化していき、今ではこれらを多用するプレイヤーが後を絶たない状態となっている。 マイナー技については、そのキャラのブレイブ攻撃の性能とシナジーの低いものや、味方の性能とのバランスを考えないもの、単純に性能の低いHP攻撃や、汎用EXスキルを選ぶことがこれに当たる。 普通アーケードの対戦型ゲームは勝ち抜き式であり、負ければそこでプレイが終わってしまうため、こういった技を選択するプレイヤーはごく少なかった。しかし本ゲームは料金ごとにプレイ回数が固定であり、勝っても負けても試合数は同じとなる事、また元が家庭用ゲームであり、それもFFという対戦とはほぼ無縁のRPGの派生作である事から、マイナー技を選択しているプレイヤーはそれなりの数にのぼる。 こちらも「運営が用意しているものなんだから好きに選んでよい」という意見と、「その場に応じて適切な性能のバトルセットを選ぶべき」という意見に分かれている。 そもそもを言えば迷惑プレイヤーを排斥できる機能がないのが最大の問題点である。 そのため、Twitterや匿名掲示板などで晒し・叩き・突撃などが横行。運営にも「拒否チャットを削除してくれ」「ミュート機能を導入してくれ」などの要望が送られていた。 とうとうVer1.490では、公式がこの要望があると認めた上で、指定した味方のチャットを表示、再生されなくなるミュート機能が実装されてしまった。 その他、敗北時はチャットが完全に使用不可になるなどの対策が取られているものの、対策としてはかなり表面的で、根本的な悪マナーの排斥にはなっていない。 総評 シリーズのさらなる進化版として登場し、パーティバトルというFFらしさを引き出したうえでグラフィックの進化や過去作同様の作り込みの良さも相まってシリーズファンの評価は高い。 キャラの強弱こそあれど、どのキャラも自身の強みを押し付けられる上、強キャラ相手でもチームの連携を活かせば十分に勝てるので対戦ツールとしての安定感は高め。アップデートによるバランス調整やバグ取りにも積極的で、生放送でプレイヤーからの質問に直接答える等運営の対応はきめ細やか。 新要素も多々あれど基本的なシステムは変わらず、チュートリアルもしっかり時間をかけてプレイできるため過去作のプレイヤーや初めてこのシリーズに触れるプレイヤーからしても触りやすい。 余談・その後の展開 Team NINJA開発ということもあり、同社の『DOA5LR』に搭載されていた「やわらかエンジン」の搭載の声もあったが、実装されないまま最終大型アップデートを迎えた。 2017年2月1日より、本作と世界観を共有するスマホゲーム『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』が配信されている。 2021年4月1日5時をもってアーケード版のネットワークサービスを終了する公式告知が出された。以降はチュートリアルのみのプレイとなる。 尚、後述するPS4/Steam版『ディシディア ファイナルファンタジーNT』では引き続きオンライン対戦が可能である。 ディシディア ファイナルファンタジーNT 【でぃしでぃあ ふぁいなるふぁんたじー えぬてぃー】 ジャンル チームバトルアクション 対応機種 PlayStation4Windows(Steam) 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 コーエーテクモゲームス(Team NINJA) 発売日 【PS4】2018年1月11日【Win】2019年3月13日 判定 良作 ポイント AC版の完全移植ストーリーが新規追加 ファイナルファンタジーシリーズ 概要(NT) AC版の家庭用機移植作。調整されたPS4をアーケード筐体に用いていたため、当初から家庭用への移植を希望するファンも一定数おり、実際スタッフも移植にある程度の含みを持たせていた。そして、2017年6月7日、公式生放送にて満を持して家庭用ゲーム機での発売が発表された。 タイトルの『NT』には「新しい物語」「新しい挑戦」など様々な意味がある、とのこと。サブタイトルの頭文字であることが明かされているが、どのようなサブタイトルなのかは明かされていない。 2018年11月22日より基本無料版となる『ディシディア ファイナルファンタジー NT フリーエディション』が配信開始。機能を対戦のみに絞り、操作キャラも日替わりである。 追加点(NT) ストーリーモード 1人プレイ用のモードとして追加。ムービーパートと、決められたシチュエーションでの3on3対戦を行う。 ストーリー原案はシリーズおなじみの野島一成氏が担当し、シナリオは『FFXV』のシナリオプランナーであった板室紗織氏が担当したとのこと(参考リンク)。 物語の中盤では、召喚獣とのバトルも用意されている。 新バトル「コアバトル」 お互いの陣地に配置されたクリスタル状の「コア」のHPを削り切れば勝ち、という新ルール。 コアの所定範囲内にそのチームのキャラクターがいる場合は、コアへの攻撃はブロックされる。キャラクターを追い出すか、ダウンさせることでコアへの攻撃が可能となる。 ルームマッチ レーティングの増減がない対戦モード。最大24人集合可能な部屋内で、自由に対戦が出来る。 AC版では出来なかったプライベートマッチが可能ということで、発売直後かなり盛り上がりを見せていた機能の一つであった。 待機中は設定したキャラクターでのシンボルチャットや、ボイスチャットで交流が可能。 ラッシュバトル AC版の「ミッション」に近いゲームモード。任意の難易度で5戦行い、ハイスコアを競う。 ラッシュバトルも3on3であるため、自分の味方はCOMとなる。ラッシュバトルをやりこむほど味方COMも強くなるのが特徴。途中止め(*9)などの芸当も披露してくれる。 UIレパートリーの増加 アーケード版のUIのほかに、画面の表示情報を極力シンプルにしたUIも新たに追加。 上述の「拒否チャ」がシンボルチャットのプリセットから外れた。 拒否チャを使いたければ、シンボルチャットをカスタマイズしてわざわざ入れる、という作業が必要となる。そのため、間接的ではあるが拒否チャ問題を軽減することとなった。 評価点(NT) 忠実な移植作品であること バグや目立った不具合もなく楽しめる。ゲームセンターでは 閉店時間 という障壁があったものの、本作であれば24時間プレイ可能である。 新しいバトル要素は好評。 召喚獣戦は、一見絶望的な攻撃範囲に見えて、きっちりと回避方法が確立されているという、初代DFFのカオスに近いような作りこみがされている。 キャラクターと召喚獣との掛け合いも健在。原作の細かいネタを拾ってきておりニヤリとすることも。 「コアバトル」も、今までフィーチャーされなかったHP攻撃やスキルに思わぬ活路があったりと、新鮮な楽しみ方ができる。 ストーリーも設定やキャラクターが光っている。 「アーケード版がなぜ存在するのか」「なぜ"神々の闘争"で報酬がもらえるのか」など、メタ要素に近いような設定を上手くゲームに落とし込んでいる。 シナリオに関しても、PSP版と異なり「共闘」による見せ場がいくつも用意されており、これまでのシリーズとは一風違ったクロスオーバーが楽しめる。 また、PSP版から原作よりの性格に変えて出演したティナ、クラウドや、PSP版で出番の少なかったシャントットの活躍シーンもファンを喜ばせた。 賛否両論・問題点(NT) 一方で、シナリオにはだいぶ雑な部分もある。 例えば召喚獣戦のきっかけ。一部の召喚獣はバトルまでに丁寧な導入が描かれるが、その他は「戦いに呼応して出てきた(意訳)」と一言テキストで紹介される程度と、かなり適当な理由づけである。 シナリオもエピソードがかなり断片的で、説明不足になっている部分も多い。ただこれは本筋のシナリオに対して、DLC追加キャラのシナリオが間に挟まる、というシナリオデザインになっているため、仕方のない点もある。 また、ボリューム自体も決して長くはない。シナリオのみを目当てにすると肩透かしを食らう。 ランダムマッチはコアバトルに非対応。そのため、コアバトルで本気で戦いたいユーザーはルームマッチでユーザーを募るしかない。 総評(NT) 基本的にはアーケード版と同じ感覚で楽しむことが出来、特段劣化した点もないため良質な移植作品である。 目玉の一つとなったストーリーは光る部分もあるが、全体としてみればボリューム不足な点もある。 そのため、対戦ゲームとしては上々だが、クロスオーバーを期待して買った層からは不満が噴出した。 余談(NT) 本作のシナリオは批判点の多かった『XV』と同じシナリオライターが手がけたため、シナリオライターが発表された時点でネットなどを中心に批判の声が多く聞かれていた。 そのような事態を収拾するためか、本作のクリエイティブディレクターである野村哲也氏が生放送で「(シナリオは)大丈夫です」とコメント。発売前に異例となる対応を行うに至った。 PSP版からいきなりこちらに飛んできたユーザからはシステムに困惑の声もあった。 対戦アクションとして洗練された本作だが、PSP版に存在していたLv、装備、ブレイブ攻撃の付け替えなどのカスタマイズ要素のオミットによってそもそもアクションの苦手なプレイヤーの敷居は上がったとも言える。 とはいえ3on3のシステムであることは公式HPや(当時)Twitterでも再三告知されていたため、確認せずに購入した者に責があるだろう。 『キングダム ハーツIII』のとあるワールドには、本作のロゴと、本作の召喚獣を模したおもちゃが展示されているエリアがある。 ロックバンド・The BONEZからバトルBGMとして1曲、「Nice to meet you」が提供されている。 本作のメインコンポーザーの石元氏とはかねてより交友があった様子。『すばらしきこのせかい』のアレンジアルバムにメンバーが参加していたりしていた。 その後『新すばらしきこのせかい』では、石元氏の楽曲を同バンドのボーカル・JESSEが歌い上げる形で再度のコラボレーションが実現した。 本作のネット広告における煽り文句が独特の文章であったため、今でもネタにされることがある。 その文面は「ティーダのコンボ、気持ちよすぎだろ!」「ラムザで、めっちゃ投石できる!」「えっ!ノクト使えんの!?」「ティナってこんなに美少女だったんだ!」「セフィロスの正宗、ながっ!」「スコールはやっぱ、ドローするのか!」など、どこかアピールポイントがズレており、独特な口調も相まって改変ネタなども一部で流行した。 クラウドに至っては当初「クラウドの超究武神破斬は、アツイ!」と技名を間違える始末。後に「超究武神覇斬」に訂正された。 2022年になって『ファイナルファンタジーX』のパーティメンバーの一人である「ワッカ」(※本作には登場しない)を盛大にいじり倒した合作MAD動画が瞬く間にニコニコ動画にて300万再生を突破するなど思わぬブームと風評被害を巻き起こし、ネットミームと化すという珍事が起きた。 特にこのMADにて、『FFX』繋がりで上記の本作の広告におけるティーダの謳い文句「ティーダのコンボ、気持ちよすぎだろ!(*10)」をもじった『コネクト』の部分は、その絶望的なまでに下品な歌詞から大きな話題となった。 FFファン以外の層からもSNS上などで多数言及される程の一大現象となっていたが、最終的にスクウェア・エニックスからの「著作権侵害」との申立により該当の動画は削除された。